こんにちは、もちのです。
ここではWF2024sで当ブースにて「ストラックサンダー再現セット」をご購入頂いた方へ向けてのアフターサポートページとなります。
制作時の参考にして頂ければ幸いです。
パーツリスト
Xの方でアナウンスさせていただきました通り、当方のミスでパーツリストをインストに差し込むのを忘れていたまま印刷、梱包してしまった為ここでパーツリストの画像とPDFファイルを用意させて頂きました。
ご購入者様にはお手数ですが下記の画像を保存いただくなどしてパーツチェックの参考にして頂ければ幸いです。
クリック関節の組み立て補足
ストラックサンダーの逆関節脚部はくの字の関節になっており、通常の関節では上半身の重さに耐えられないと考え、スネの内部にクリック関節のブロックを仕込む設計にしました。
クリック関節の組み立てに必要なもの
キットに含まれている関節用パーツの他に事前に用意していただきたい部品があります。
・さら小ねじ M2×長さ12㎜(直径4㎜の六角ナット付き)×4本
・押しバネ (線径0.9㎜ 外径6.5㎜ 長さが17㎜)×2個
さら小ねじは関節ブロックを左右で組み止める為に使います。
押しバネはクリック関節の肝で普段はバネが押し付ける力で関節をロックし、動かすときにバネの力より大きい力が加わったときのみ可動する仕組みになります。
こちらが片足分のクリック関節用パーツになります。
※写真のものはプロトタイプで商品とは異なるレジンを使用したので色が異なりますが同じ形になります。
さらに先述したさら小ねじと押しバネを追加し、必要なパーツが揃いました。
また、可動部分にはシリコーングリスを塗布し、関節の摩耗抑制とスムーズな可動を促す必要がある為別途ご用意ください。
AZシリコーングリス Amazonリンクになります
クリック関節の組立工程
組立前に可動部分とクリック用のギア部分に、満遍なくグリスを塗布します。
グリスを塗布したら片側の本体ブロックにギア付き関節パーツを嵌めます。
次に下からバネで押さえつけるギアパーツにもグリスを塗布します。
少し多めでも問題ないです。
次に押しバネを少しだけ短く切断します。
デフォルトの長さだと押し付ける応力が強すぎてパーツが破断する可能性がある為、ひと巻きほど短く(長さが16~15㎜程度になるよう)カットします。
バネは結構固いのでカットする際はカット片が飛んでケガをしたりしないよう十分注意してください。
ウェーブの【HG金属線用ニッパー】などがあると楽にカットできます。
ウェーブ金属線用ニッパー(1.0)
押し付け側のギアパーツの裏側にバネをセットします。
押し付ける側のパーツを本体に組み込みます。
コツは本体下の半円のミゾにバネを引っ掛けてから押し込み、ボックスの中に押し付けるパーツを入れ込みます。先に取り付けた関節パーツがバネの応力で飛ばないよう気を付けてください。
本体ブロックの反対側のパーツを嵌め合わせます。
下からすくい上げるようにスライドさせ、内部の半円のミゾにバネを合わせてから被せていく感じです。
バネとパーツがきちんと組み込まれていれば関節を動かしたときにカチカチッという音がします。
可動に問題がなければ数回動かして、ギアにグリスを馴染ませます。
組付けに問題がなければさら小ねじを使ってパーツを固定していきます。
六角の穴にナットをセットし反対側からネジを回し入れて左右を固定していきます。
下側はきっちり締めて大丈夫ですが、上側は関節パーツを挟み込んでいる関係で強く締めすぎると関節が動かなくなってしまうので注意してください。
ある程度まで締めるとネジが少し飛び出た状態になります。
このままではキットに組み込めない為、飛び出た部分は金属用ニッパーでカットします。
クリック関節のブロックが完成しました。
もう一セット同様に組立て、インストの指示通りにキットに組み込んでください。
アンクルガードの取り付け補足
アンクルガードと足首には直径4㎜ 厚さ2㎜のネオジム磁石を組み込んで塗装後に後から取り付けできるようになっています。
ハイキューパーツ ネオジム磁石 丸形 直径4mm 高さ2mm (10個入)
アンクルガードと足首の密着性が弱い場合は仮組の段階でお湯やヒートガンで温めて形状を矯正してください。
頭部とコアパーツの干渉問題
大変申し訳ないことに、当方の設計のミスにより頭部とコアを接続する際、キットのまま取り付けようとするとコアの形状が干渉して接続できない問題が発生します。
CICADAの平べったさを損ないたくないという考えから設計した首パーツが、頭部と首を接続するには短く、肩の部分に干渉してそもそも取り付けられないという大失態になってしまいました…
この問題に気付いたのが版権本申請後だったこともあり、新規にオフセット用のパーツを付属させるということも出来ませんでした。
そのため、頭部パーツのコアへの取り付けは既存のキットの首パーツで代用していただくか
自作で頭部のオフセットパーツをご用意いただく形となってしまいます…
ちなみに私が展示用に用意したものはコアに新たにオフセットする為の土台パーツを自作しました。
参考までに、おおよそ厚さが3㎜で首の軸穴は元の穴位置より1.5㎜前方にオフセットできるものを用意しました。
キットの首パーツの3㎜軸を少し短くカットし、自作した土台パーツに取り付けた状態です。
自作のオフセット用土台パーツと首パーツを付けた状態。
この高さとオフセット位置だと問題なく取り付けられます。
ご購入頂いた方には大変申し訳ありませんが上記の記事を参考にコアへの取り付けを行う方法を見つけて頂ければと思っております…
一番簡単なのは既存キットの首パーツ流用だとは思いますが、頭部自体が薄いこともありちょっと違和感があるかもしれません。
プラバン積層でブロックを作る方法などでうまく制作していただけると幸いです。
今後はこのような不手際がないようにいたします。
また、サポート期間以降も組立に関してご質問ありましたらXのDMにてお気軽にお問い合わせください。
それでは。
普段はドール関連の仕事をしています。趣味で模型やガレキを作ったり、ワンダーフェスティバル等では「Studio simplex」という名でディーラーになったり。
たまに模型関連のお仕事するかもです。
過去に作った作品の一部はX(twitter)やInstagramで見ることができます。
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